陣痛中に下痢の時とは？
ここでは、「陣痛中に下痢の時」
についてお話します。
陣痛前、陣痛中は体に
様々な変化が見られます。
その中には陣痛中の
下痢が見られることがあります。
妊娠していない人でも
下痢になることがありますが、
なぜ陣痛中に下痢に
なることがあるのでしょうか？
何か特別な対策が必要なのでしょうか？
そこで、今回は陣痛中の
下痢についてまとめました。
陣痛の兆候としての下痢について
なぜ陣痛の兆候として
下痢になることがあるのでしょうか？
妊娠すると子宮が腸を圧迫し
便秘になる方がいますが、
臨月になり胎児が子宮口まで下がると、
腸を圧迫していた子宮が下がり
腸が活発になり便意を
感じるようになります。
器質的な原因だけではありません。
妊娠継続に必要なプロゲステロン
というホルモンは腸の動きを抑制しますが、
臨月になるとプロゲステロンが減少し
腸が活発になり下痢になりやすくなります。
陣痛前にある前駆陣痛と下痢は
痛む部位が似ているため多くの
妊婦が勘違いすることが多く、
前駆陣痛を下痢だと思ってぎりぎりまで
病院を受診しなかった妊婦もいます。
しかしあくまでも前駆陣痛の程度や
下痢の有無は個人差がありますので、
前駆陣痛と下痢は似ていると
心得ておくと安心です。
陣痛の兆候としての下痢と病気の下痢
妊娠中は免疫力が低下し食中毒や
過敏性腸症候群などの病気になる
可能性が上がります。
下痢が続くと、赤ちゃんに栄養が
行かなくなったり脱水症状になる
可能性があります。
さらにお腹の張りや子宮の痛みを
誘引し出産に影響が出ることがあります。
下痢の他に発熱や嘔吐があれば
すぐに病院を受診してください。
また、他の症状がなくても下痢が
３〜４日続いていたら脱水症状になる
可能性がありますので病院を
受診することをお勧めします。
もし下痢のような痛みがあっても
排便がない場合は、前駆陣痛である
可能性がありますので痛みの出た
時間をメモしておいてください。
下痢が続いたら
陣痛中に下痢がある場合、
特別な対応は必要ありません。
食物繊維は消化がしにくく下痢が
悪化しますのでおかゆやうどんなど
消化の良い食事にしてください。
またお腹を冷やすと下痢になりますので、
お腹を温めて血行をよくすると
内臓の動きが良くなり下痢が治まります。
下痢が続くと脱水症状になる
可能性がありますので、
脱水予防のために水分を
積極的に摂取してください。
普段の下痢対策を行えば問題ありません。
また、すべての妊婦が下痢になるわけでは
ありませんので、あくまで下痢に
なったときに対応できるように
心得ておくと良いです。
このように、陣痛中に下痢が
来ることは異常ではありません。
嘔吐など他の症状がなければ
水分をしっかりとって下痢対策を
しておけば問題ありません。
すべての妊婦が下痢になるわけでは
ありませんが、対策を知っておけば
安心ですね。
赤ちゃんに早く会いたいとは思いますが、
落ち着いてゆっくりと待ってあげてください。