陣痛前で気持ち悪い時とは?

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ここでは、「陣痛前で気持ち悪い時」
についてお話します。

 

陣痛前の兆候には食欲増進や腰痛、
眠気など人ぞれぞれ
様々な症状が出現します。

 

その中でも以外と多いのが
気持ち悪くなり吐き気が出ることです。

 

妊娠初期に気持ち悪くなることは

 

「つわり」

 

と言われよく耳にすることも
あるかと思いますが、妊娠後期や

 

陣痛前・陣痛中にも
気持ち悪くなることがあり、
そのことを

 

「後期つわり」

 

と言われます。

 

中には、妊娠初期につわりが
なかったのに陣痛前
急に気持ち悪くなる場合もあります。

 

せっかくの出産前に
気持ち悪くなったりしたら
気分も滅入りますよね。

 

そこで、今回は陣痛前の兆候として
気持ち悪くなる原因・対処法・危ない症状
についてまとめました。

 

気持ち悪くなる原因

 

陣痛前に気持ち悪くなる
原因としては主に3つあります。

 

1つ目はホルモンバランスの変化です。

 

妊娠中は赤ちゃんの成長を助ける
プロゲステロンと出産に向けて

 

産道を開くのを助ける
エストロゲンというホルモンが
分泌されます。

 

プロゲステロンは妊娠39週目頃が
ピークとなり、その後除々に
分泌量が軽減していきます。

 

エストロゲンは出産間近まで
増加し続けます。

 

エストロゲンの作用により
出産に向けて全身の筋肉が緩みます。

 

その際に胃の筋肉も緩むため
胃酸が逆流しやすくなり
吐き気が出て気持ち悪くなります。

 

2つ目は子宮増大による胃の圧迫です。

 

赤ちゃんの成長に伴い
子宮も大きくなります。

 

大きくなるに従って胃腸や膀胱が
圧迫されてしまい、

 

気持ち悪くなったりトイレが
近くなります。

 

ちなみに、臨月に入ると赤ちゃんが
骨盤内に入るため、症状が少し
軽減する人もいます。

 

3つ目は子宮の収縮によるものです。

 

胃は子宮と隣り合わせになっているため、
子宮の振動やホルモンの
影響を受けやすいのです。

 

出産の際にはオキシトシンという
ホルモンにより子宮が
収縮するのですが、

 

このオキシトシンが胃に
作用してしまい気持ち悪く
なることがあります。

 

オキシトシンは別名

 

「幸せホルモン」

 

と呼ばれ、恋人同士で手をつないだり
赤ちゃんをだっこしている時などに
増加するホルモンなのですが、

 

胃に過剰に分泌されてしまうと
胃を収縮し気持ち悪くなってしまいます。

 

気持ち悪さを乗り切るポイント

 

陣痛前に気持ち悪くなる
一番の原因は胃の不調です。

 

そのため、
食事の改善が一番おすすめです。

 

まず食事の内容をおかゆやうどん、
煮麺、ホットミルクなど消化に良く
暖かい食事が特におすすめです。

 

玄米やシリアルなど、食物繊維が
固く多いのは消化に時間がかかって
しまうためおすすめできません。

 

脂肪も消化に時間がかかるため、
お肉を食べたいときは脂肪分の

 

少ない牛・豚のもも肉かヒレ肉、
鶏のささ身にしましょう。

 

野菜はジャガイモや里芋、キャベツ、
オクラなど煮ると
柔らかくなるものが良いです。

 

もし、気持ち悪くて何も食べたくない
という場合は、消化や暖かさを

 

抜きにして、そのとき食べられそうな
ものを食べてください。

 

赤ちゃんに栄養がいかなくなる
可能性があるのでなるべく
何か口にしましょう。

 

また、水分を摂ると消化吸収が
良くなり気持ち悪さが軽減します。

 

臨月は消化機能が低下しているので、
赤ちゃんに栄養がいくようにと

 

一度にたくさんの量を食べてしまうと
胃に大きな負担となります。

 

一日に5〜6回に分けて
少しずつ食べていきましょう。

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気持ち悪くなるとつらくなって
食後すぐに横になりたいと思います。

 

しかし、食後すぐ横になると
胃酸が逆流に逆流性食道炎になります。

 

特に臨月はホルモンバランスで
胃の筋肉が緩んでいるので
逆流性食道炎になりやすいです。

 

食後2時間は何か好きなことに
集中したりリラックスできる

 

ことをして、なるべく
上半身だけでも起こして
おくようにしてください。

 

食事だけではなく、精神的な
ストレスが原因で消化不良を起こし
気持ち悪くなることもあります。

 

そんなときは、軽い運動や趣味を
してみたり、家事をパートナーに

 

任せて息抜きをしてストレス発散
してみてください。

 

出産後は自分の時間がなかなか
持てなくなる方もいますので、

 

今のうちに自分のやりたかったことを
無理ない程度にやってみるのも
おすすめです。

 

要注意な症状

 

陣痛前に気持ち悪く
なってしまうのは基本的には
全く心配ありません。

 

どの妊婦にもなる可能性がありますし、
出産間近で急に無くなって
しまう方もいます。

 

しかし吐き気と一緒に違う症状が
出る場合があり、中には注意が
必要な症状もあります。

 

吐き気と一緒に激しい頭痛が
ある場合は

 

「脳出血」

 

の可能性があります。

 

妊娠中は高血圧になりやすいため、
脳出血のリスクが高まります。

 

次に激しい下痢が伴っている場合は

 

「ノロウイルス」

 

に感染している可能性があります。

 

ノロウイルスは2枚貝に多く
生息しており、生や未加熱で

 

摂取した場合は特に
感染リスクが高いです。

 

潜伏期間は長くても48時間
なのですぐに症状が出現します。

 

嘔吐や下痢、37〜38度台の
発熱がある場合は病院を
受診しましょう。

 

妊娠すると血液の水分が
1.5倍に増え、腎臓の機能が

 

追いつかなくなるため妊婦の
多くがむくみやすくなります。

 

気持ち悪さとともにむくみが
ひどくなると、

 

「妊娠高血圧症候群」

 

になっている可能性があります。

 

妊娠高血圧症候群とは、
妊娠20週から産後12週までに
血圧が収縮期血圧が140mmhg以上、

 

拡張期血圧が90mmhg以上と
高血圧になった場合を言います。

 

高血圧、むくみ、尿タンパクが
出ている場合が多く、
診断基準となります。

 

早期発見すれば症状悪化を
予防することが可能ですが、

 

発見が遅れると緊急帝王切開
になったり最悪母子ともに
亡くなってしまうケースもあります。

 

しかし、塩分を控える、下半身を
温めて血行を良くしておくなど
日頃の心がけで十分予防が可能です。

 

特に妊娠前から高血圧と
診断されている妊婦は

 

妊娠高血圧症候群になるリスクが
高いため、一度食生活や生活習慣を
見直してみましょう。

 

気持ち悪くて吐いてばかりだと
尿量が低下したり口渇感、
頭痛といった脱水症が出現します。

 

そのままにしておくと赤ちゃんに
栄養が行かなくなるため、

 

なるべく水分を摂るように
心がけて脱水症を予防しましょう。

 

ただなんとなく気持ち悪いだけで、
他に症状がない場合は
全く問題ありません。

 

しかし、これらの症状がある場合は
早めに病院へ受診してください。

 

このように、陣痛前の気持ち悪さは
誰にでもなる可能性があります。

 

何も知らないよりも、
原因や対処法を知っておくと
安心して出産に望むことができます。

 

もしどうしても気になる症状が
あればいつでも病院を受診してください。

 

一人で悩んでストレスを
抱えるよりは医師に相談した方が
気分がすっきりすると思います。

 

残りの妊娠生活を落ち着いた
気持ちで過ごし出産に挑んでください。

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